愛知県小牧市の「天然温泉こまき楽の湯」にて、地域の魅力を体感できる“飛行機サウナ”が男性浴室内にグランドオープンしました。“飛行機が見える露天風呂”として親しまれてきた本施設に、飛行機をテーマにした没入型サウナが加わったことで、小牧というまちの個性をまるごと味わえる、唯一無二の温浴空間が誕生しました。
空のまち・小牧にしかできない、サウナのかたち
引用:PR TIMES
近くには県営名古屋空港(通称:小牧空港)があり、「フジドリームエアラインズ(FDA)」のカラフルな旅客機や、航空自衛隊小牧基地の輸送機が日常的に発着しています。湯船に浸かりながら空を見上げれば、機体が頭上をかすめていく――その“小牧の日常”こそが、このプロジェクトの原点です。
「飛行機が見える露天風呂があるなら、飛行機を“感じる”サウナがあってもいいじゃないか。」
この発想を起点に、地域密着型エアラインであるFDAとの連携、地元クリエイターとの共創を経て、ついに“空を旅するようなサウナ”が現実のものとなりました。
サウナ室が“空”になる
引用:PR TIMES
飛行機サウナは、機内キャビンをモチーフにした3段構造の本格サウナです。
設計・施工を手がけたのは、春日井市のクリエイティブチーム「株式会社アーティストリー」。3D木工技術を駆使し、曲線を描く天井、機内風の丸窓、シート型ベンチなど、細部にまで航空機らしさを追求され、“空間まるごと機内”が実現しました。
窓の照明は朝・昼・夕方の光へと変化し、まるで空の旅をしているような感覚に。サウナストーブにはメトス社製「IKIヒーター」を採用。360度に配置されたサウナストーンが力強い熱とやさしい蒸気を生み出し、30分ごとに発生する熱波演出とともに、“ととのいのフライト”を体感することが出来ます。
クラウドファンディングで実現
引用:PR TIMES
プロジェクトは、地域の皆さまと共につくる取り組みとして、クラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」にて実施され、100名以上の方から支援が集まり、目標金額300万円を達成しました。
搭乗券風の入浴チケットや、FDA×楽の湯のコラボグッズなど、“空旅気分”を楽しめる返礼品が用意され、さらに浴室内の鏡には、支援者名や企業ロゴを掲出する参加型の仕掛けも好評を博しました。
FDAの退役部品が“搭乗口”に
引用:PR TIMES
エントランスには、FDAより譲り受けた退役機「4号機」の実物座席シートおよびサイドウォールパネル(客室壁面)を展示。空港ラウンジのような空間で、来館者を“搭乗前”から空の旅気分へと誘います。
館内各所にはFDAのグッズや航空モチーフの装飾が施され、サウナ室に入る前から“非日常”を感じられる設計となっています。
食事処では「空自空上げ」が人気メニューに
引用:PR TIMES
館内の食事処では、航空自衛隊小牧基地監修のからあげメニュー「空自空上げ(くうじ・からあげ)」が提供されています。「空上げ」は、航空自衛隊が「さらに上へ」の想いを込めて名付けた唐揚げの名称で、各基地ごとに特色あるレシピが存在します。
小牧基地監修の空上げは、地元食材を使用し、名古屋名物・手羽先風の味付けと、グルテンフリーの米粉を組み合わせた特製レシピ。そのレシピが忠実に再現、提供されています。
まとめ
愛知県小牧市の「天然温泉こまき楽の湯」の男性浴室内にグランドオープンした「飛行機サウナ」は、空と地域を結び、人と人をつなぐ“銭湯の新しいかたち”です。
小牧というまちの個性をまるごと味わえる、唯一無二の温浴空間にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。